「お仕事」ってなあに?

子どもの小さな手って、本当にかわいいですよね。でも、その手には、私たちが思っている以上の強くて深い力が備わっているように思います。2人の娘たちを産んだとき、生まれてまだまもない頃にも関わらず、私の指をギュッと握ってきたその力強さに心底驚いたものです。

積み木をつかんで遊ぶ次女

モンテッソーリ教育における発達とは

マリア・モンテッソーリは、 人間の知性は 、手をはじめとする身体をつかった運動によって発達すると説きました。

人間の諸行為は、脳という中心と結びついていなければならず、……労働をとおして自己完成と自己実現が起こってくるものです。……自分の手で考え、行為するのが人間の特徴であり、人間はその仕事の跡を残してきたのです。……手が知的理解の直接の器官になり、子どもは歩きまわる代わりに、手を働かせることによって発達するようになります。

(M. モンテッソーリ「モンテッソーリの教育 〇歳~六歳まで」吉本二郎 林信二郎訳, あすなろ書房, 2005)

手を握るという、人間が生まれながらに獲得している運動は、次第に重いものを持ち、それぞれの指を動かすという運動へと変化し、それと同時に子どもは知性を高めていくのですね。

モンテッソーリの「お仕事」とは

モンテッソーリ関連の書籍を読んだり教室に行ったりすると、しばしば「お仕事」という言葉を見聞きします。この「お仕事」とはいったい何なのでしょうか? M.モンテッソーリによれば

大人の仕事が生産的労働であるならば、子どもの仕事は人間を形成すること

クーヨン編集部編「モンテッソーリの子育て」クレヨンハウス, 2011

であり、私たちが普段行っている仕事とはまったく違うものであることがわかります。モンテッソーリのお仕事は、手を動かすなどの運動を通して知性を高めていくことなのですね。

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