【0歳からのモンテッソーリ】小さな赤ちゃんのおふとん「トッポンチーノ」は本当に夜泣きや寝かしつけに効果的なの?【コラム】

トッポンチーノの効果&ねらい

・生まれたばかりの赤ちゃんに、環境の変化にゆっくりと慣れてもらう
・母親や父親のにおいとやさしい触り心地で安心感を与える

ここまでは、手を動かしながら知性をはぐくむモンテッソーリのお仕事について主に紹介してきました。その多くが、1歳以上の子ども向けのお仕事でしたが、もちろん0歳の赤ちゃんからモンテッソーリ教育に触れさせることは可能です。

赤ちゃん向けのモンテッソーリ関連のおもちゃや教具には、イタリアの美術家ブルーノ・ムナーリが考案した新生児の眼を鍛えるムナリ・モビール(のちのちご紹介しますね)や、対象の永続性(モノの永続性)の認識に役立つ玉落としのお仕事などがありますが、今回紹介するのはまだ自分で移動することのできない赤ちゃんを抱っこしたり、寝かせるときに使うイタリアの小さなおふとん「トッポンチーノ」。妊娠中などに手作りしておけば、退院後すぐに使えるようになり、赤ちゃんの寝かしつけに最適なおふとんとしても知られています。

モンテッソーリの抱っこ用おふとん「トッポンチーノ」って、本当に必要なの?

イタリアの赤ちゃん用おふとん「トッポンチーノ」とは?

トッポンチーノはモンテッソーリ教育において、赤ちゃんの環境にもっとも最適とされるおふとん。お母さんのにおいのする柔らかい肌触りのお布団に抱かれることで、新生児~生後2か月ごろの赤ちゃんは安心して外の世界で生きていくことができるわけです。楕円のようなそのフォルムは、お母さんの子宮の形を模しているとも言われています。

トッポンチーノは本当に必要なの?

では本題です。トッポンチーノ、本当に使えるんでしょうか? 筆者も一人目を妊娠中に、いろいろと材料を揃えてトッポンチーノを作りました。妊娠中にトッポンチーノといっしょに寝ると、お母さんのにおいが付くのでいいと何かで見聞きしたので、それも守ってやったりもしていました。

一人目のときに自作したトッポンチーノ(中央)。

結果、どうだったか? 一人目はもともと夜泣きがひどく、正直その効果は感じられませんでした。初めての育児で余裕がなさすぎたので、私自身がその効果に気づけなかったという可能性もあります。そして二人目はというと、泣き声に慣れすぎたのと、2人育児でよく推奨されている上の子ファーストで接していたため、下の子を抱っこしてあげる機会が少なく、トッポンチーノはほとんど使うことすらなかったのです。。。

とはいえ、上記はあくまでも個人の感想。筆者が気づかなかっただけで、本当は少しでも安心感を感じていてくれたのかもしれません。(上の写真は生後7か月になった次女のようすですが、トッポンチーノに座ってキャッキャしていました…)。また、抱っこが好きな赤ちゃんには、効果があるものかもしれません。夜泣きの度合いが赤ちゃんによって一人ひとりまったく違うのと同様に、トッポンチーノを心地よく感じるかどうかも赤ちゃんそれぞれ。思い出にもなりますし、ワンオペの身にはなんとなく心強く感じたものです。また、柔らかい素材のオーガニックコットンを使用したので、乳児湿疹が出ていた娘の肌に直接触れても安心な素材だったことも、当時としては安心して使えるポイントでした。いろいろな考え方があるかと思いますが、もし気が向かれたら、ぜひ作ってみてくださいね。

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