【Wikipediaにも載っていない!? 】 ニキーチンの積み木ってどんな知育玩具なの?

子の自主性を尊重しながら創造性を高める知育玩具として名高い、ニキーチンの積み木。彼の著書を読んでみると、モンテッソーリの教具を手作りする場面も出てきます。ニキーチンの積み木はどういうものなのでしょうか?

ニキーチンという人物の名前は、あまり馴染みがないかもしれません。ニキーチン (1916-1999) は、ロシアの教育学者ですが、日本語版のwikipediaでもその名を見つけることはできません。詳しい人物像まで調べることができませんでしたが、彼の著書を扱う暮しの手帖社のページによると、妻と7人の子ども達を育てるなかで、 創造力を身につけることを目的とした「知育遊び」を考案した人物であることがわかります。

おもちゃを買ってもらって喜ぶ子どもの顔を見るほど、大人の心をとろかすものはありません。「だけど」、とニキーチンさんは考えました。「市販のおもちゃにも、子どもの知能の発育に役立ちそうなものがある。でも、買ってしまえば、子どもの使いかたには、大人はまるで無関心だ。こうやって遊べば、もっと面白くて、もっと役に立つのに」と。そして、次から次へ遊び方を考え出していきました。

暮しの手帖社 HPより

下の写真にあるのは、上の子を妊娠中に、私の母が作ってくれたニキーチンの積み木とその著書。0歳の頃にこの積み木をカチャカチャと触っていた娘は、1歳になるとこれを積み上げはじめ、3歳を前にしたいま、模様を作ろうと試行錯誤しています。年齢によって遊び方が推移していくのは、親としてもとても興味深いです。

母が孫娘のために作ってくれた、手作りのニキーチンの積み木

ニキーチンの積み木には、3つの遊び方があります。

①問題図をみてそれと同じ模様を作る
②積み木で作った模様を図に書き取る
③積み木を使って新しい問題を作る
(B・P・ニキーチン「ニキーチンの知育遊び」匹田軍次 訳, 暮しの手帖社, 2000)

母作の問題を見ながら作図します。
うーん、意外と頭を使います(笑)

幼い娘はまだ③しかできないので、私の母が描いて送ってくれていたノートの問題を見て、私が作図してみました。ただの積み木かとあなどっていましたが、「あれ?えーっと」なんていう言葉が頭に浮かんできます(笑)。でも、たった16個の積み木を組み合わせるだけなのに、完成するとやっぱり嬉しいし、達成感がありますね。

次回は、100均のアイテムだけで手作りできる、ニキーチン風の積み木の作り方を紹介します。

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