藤井聡太棋聖も幼少期にハマった!モンテッソーリの格子編み「ハートバッグ」の作り方

先日、将棋の藤井聡太七段が棋聖戦を制し、初タイトルを獲得! タイトル獲得の最年少記録が、30年ぶりに塗り替えられました。そんな藤井聡太棋聖が親しんだモンテッソーリ教育や、幼少期にハマって遊んでいたキュボロなどのおもちゃに近年注目が集まっています。

今回注目したいのが、藤井聡太棋聖が子どもの頃にハマって何度も何度も作っていたという「ハートバッグ」です。モンテッソーリのお仕事には、細長い紙を交互に編んでいく「格子編み」というものがあるのですが、この格子編みが「平面」であるのに対して、ハートバッグの完成形は「立体」。紙という平面から立体が立ち上がる様は、たしかに感動的かもしれません。

藤井四段(筆者注:当時)は色紙の組み合わせを自分で考えて作る「ハートバッグ」が大好きで、3才の時から何個も作っていた。「毎日、“聡ちゃん、今日もこれ作ったよ”と自作したバッグを嬉しそうに持ち帰っていました。あの幼稚園は、読み書きを教え込むような教育法ではないので好感を持っていたんです」(育子さん)

NEWSポストセブン「幼少期の藤井四段

藤井棋聖は3歳からこのハートバッグを作っていたとのことですが、書籍ではこのハートバッグ作りに取組む年齢の目安を5歳頃からとしているものもあります。お子さんの興味が出てきたタイミングで、作ってみてくださいね。

あの天才棋士・藤井聡太棋聖もハマった!
モンテッソーリのお仕事「ハートバッグ」の作り方

「ハートバッグ」を作る準備をしよう

1.型紙を用意する

使用するサイズの型を用意

2.画用紙を折り、折り目に型紙の「わ」部分を合わせて型を取る

画用紙を折る。折り目の部分に、型紙の「わ」の部分が重なるように置いて、鉛筆などで型を取ろう。
内部の線を書くときは、写真のように中央の紙をめくり、定規を使って線を引くと書きやすい。

3.はさみで切る

型紙を切り取る。
「わ」の部分から開くとこんな感じ。
違う色の紙でもう1つ作ろう

「ハートバッグ」の編み方・作り方

1.画用紙のパーツを2枚用意する

画用紙を2枚用意。色の組み合わせを楽しめるように、色違いで何枚か作っておき、子どもが自分で2枚選び取れるようにしておくと◎。
(わかりやすいように、名称を付けています)

2.B1の列を編む

まずは斜線で示したB1の列を編んでいきます。
A1の輪の中に、B1を通します
B1の輪をひろげて、A2を通します。
B全体を左下にずらし、A3の輪の中にB1を通します。これで、B1の列が編めました。

3.B2の列を編む

B1が編めたら、B全体を左上に向かって1段分ずらします(写真はずらしたところ)。B2の列を編んでいきましょう。
B2の輪をひろげて、A1を通します。
B2を、A2の輪に通します。
B2の輪を広げて、A3の列を通しましょう。これで、Bの2列目が編み終わりました。

4.B3の列を編む

最後に、B3の列を編んでいきましょう。
まずは、B3を、A1の輪の中に通します。
B3の輪をひろげて、A2の列を通します。
最後に、B3の列をA3の輪の中に差し込めば…
完成です♪

動画で一連の流れを見てみましょう。

列が増えると、さらに難かしくなります。4列のハートバッグを2つの編み方で編んでみました。

上の動画は中央から外側に向かって、下の動画では片側から片側へと編んでいっています。これらの編み方が全てではありませんのでいろんなパターンの編み方を試してみてみてくださいね。

何度も作るならフェルト布がおすすめ。ただし…

ハートバッグを作るのに慣れてきたら、フェルトで作るのもおすすめです。紙だと編むときにしわがついてしまいますが、フェルトならしわを気にせず何度も遊べますよ!

100均(ダイソー)の洗えるフェルト布
作り方は、
フェルトのハートバッグ
紙のときと同じです。
フェルトのハートバッグ
完成!
紙とフェルトのハートバッグ
左が紙製、右がフェルト製のハートバッグ

ここで気を付けたいのが、布でハートバッグを作るのは意外と難しいという点。紙ほどしっかりしていないのでふにゃふにゃとなってしまい、扱いづらいんです。

3歳にフェルトのパーツを渡してみたの図。ハートバッグを作るのは初めて。布をひっぱる力の加減がまだわかっていないのもあり…
布がれすぎて、謎の物体ができあがりました(笑)

できればフェルトは、仕組みを理解し、作るのにも慣れてきてからの使用をおすすめします。

ハートバッグ完成
型紙を元に作ったハートバッグ。3列×2種類(大・小)、4列×1種類(大)の全3種類です。
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