【おすすめ本】待望の第4号が発売!「紙が好きな子」に向けた絵本雑誌「ぺぱぷんたす 004」の付録がモンテッソーリの感覚教具にぴったりでした♪【中身紹介・レビュー】

「きょうはいつになく集中して遊んでいるな〜、よきよき」なんて微笑ましく思っていたら、絵本をめくるついでにびりびりびり〜と破っていたなんてこと、ありませんか? 「ああああああやめて〜」と思う気持ちと、「破くの楽しいね〜」「もっと自由にびりびりしてみよう!」という気持ちとがせめぎ合い、結局没収してしまうのですが、これは親のエゴでは?という気持ちが去来して毎回微妙な気持ちになっていました。

そんなときにそっと差し出す本が、小学館から出ている親子ムック「ぺぱぷんたす」です。

ぺぱぷんたす

絵本を破っても怒らなくていい!新感覚の親子ムック

「ぺぱぷんたす」。なんて魅力的な響きでしょうか……!

このムック本のシリーズが発売されたのは、まだ長女を妊娠中の頃。生まれたらたくさん遊ばせようと思って買っておいたのですが「紙のワクワクがギュッ。とつまった体験型ブック」というコンセプト通り、絵本なのに破ってOK。切ったり貼ったり折ったり丸めたりと、子どもの好奇心を存分に受け止めてくれる懐の深さに産後も心底助けられたものです。

そんな「ぺぱぷんたす」の新刊となる004が先日発売されました(待ってました!)。

さっそく発売日に買って中身を見てみたのですが、今回も楽しいコンテンツがてんこもり。なかでも、本サイトで紹介しているモンテッソーリのお仕事に使えそうな付録があったので、紹介します♪

「ぺぱぷんたす」004の付録「たっちまっち」を、モンテッソーリの感覚教具「触角板」「布地あわせ」として使ってみよう

「ぺぱぷんたす」のコンテンツの中で今回注目したいのが巻末付録「たっちまっち」。さっそく使い方をみていきましょう。使い方は、モンテッソーリの感覚教具「触角板」と「布地あわせ」とほとんど一緒。手のひらの感覚だけを頼りに、対になるカードを選びとっていきます。

「ぺぱぷんたす」004付録「たっちまっち」の使い方【準備編】

「たっちまっち」があるのは、一番うしろのページ。切り取り線に沿って……

ビリビリと切り取ることができます。

表面はこんな感じ。渦巻やドット、ハニカムなど柄の部分が凹凸になっているんですね。柄×2枚の組み合わせが7種類。これらの柄の違いを、実際に手で触って感じて見分けて遊びます。(このほかに1枚別柄のカードがあるので、これをババにして、ババ抜きとしても遊べるようですよ♪)

「ぺぱぷんたす」004付録「たっちまっち」の使い方【実践編】

まずはランダムにカードを置いておきましょう。目を閉じるか、子ども用のアイマスクで目隠しをして、カードを1枚選びとります。表面を触って、どんな手触りかを確かめましょう。

手触りの感覚を覚えたら、カードを脇に置いてもう1枚を取ります。同じものであれば、先ほどのカードの上に、違うものであれば次のカードの手触りを試してみましょう。

という具合に、同じカードが揃うまで繰り返します。手のひらの感覚だけに集中する機会って日常ではなかなかないので、わが家の3歳児もとても楽しかった様子。

最後は一列にカードを並べて「電車〜」と言いながら別の遊びも楽しんでいました。

色が浮き出るブラックライトペンなど、付録もコンテンツも第充実!

特別付録「プレミアムブラックライト」

今回の「ぺぱぷんたす」、判型がなんだか大きいなあと思ってうしろを見ると…

「!!!」

紙以外の付録も付いているではありませんか。その名も「プレミアムブラックライト」です。

別売の単4電池が1本必要です。
プラスマイナスを間違えないようにセットすると……
ペン先のブラックライトが光りますよ!

下で紹介する藤城清治とMurgraphのページで使えるほか、普通の紙の光り具合を比べてみたり、ティッシュに蛍光ペンで描いた絵を光らせたりできるそうです。

藤城清治「ひかりと かげの うた」/Murgraph「まほうの ラッパ」

影絵作家の藤城清治の「ひかりと かげの うた」。独身時代、彼のアトリエの近くに住んでいたことがあり、仕事で疲れて帰りながら彼の絵の描かれた看板に癒されたものでした。おなじみの彼の影絵、モノクロで刷られているように見えますが……

ペンのライトをあててみるとこの通り。色が浮かび上がります。ページをめくっていくつもの絵で楽しむことができるので、ぜひお子さんと照らして遊んでみてくださいね。

五味太郎「けずってあそぼう!」

黒い部分を10円玉で削ってみると……?

布川愛子「きせかえ シール」

何度も貼ってはがせる布川愛子の着せ替えシール。

中山信一「なに たべたの?」

おばけのおなかを指先であたためてあげると……?

ソビー(祖父江慎)「うんこの かおりがみ」

日本を代表するブックデザイナーと言っても過言ではないと思います(最近では松屋銀座で開催中のミッフィー展のアートディレクションなども)。「ぺぱぷんたす」のアートディレクター祖父江慎(コズフィッシュ)による「うんこの かおりがみ」。擦るとそれぞれ3種類の香りがして、思わず笑ってしまいました(笑)

「みずで かけるかみ」

水だけで描ける不思議な紙。筆や指先で何度もお絵かきを楽しめます。

かれっくす「みずころがしがみ」

蓮の葉のように水をはじく「みずころがしがみ」。

切り取って、水をたらし、目のパーツをのせてあげると……

なんておもしろい動き!

ここで紹介した以外にも、100%ORANGEやtupera tupera、酒井駒子、ひろせべに、増田セバスチャンなどなど、名だたる絵本作家やアーティストの作品で遊ぶことができますよ。何度も繰り返して遊べる絵本ムック、ぜひ手にとって遊んでみてくださいね!

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