【セリア】【ダイソー】【ワッツ】100均で買えるプチプラ知育時計の使い勝手を本音レビュー

子どもが数字が読めるようになると、おうちの中にある時計にも興味を持ち始めることでしょう。ごはんを食べる時間や、お風呂の時間、寝る時間など、規則的な生活リズムを整えるうえでも時間や時計の概念を理解していることが一助になるかもしれません。モンテッソーリ教育の第一人者・相良敦子さんの著書を引いてみましょう。

子どもは自分なりの区切りがつくと、ほっとします。(中略)モンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園や保育園では、「時計の針がここにきたら、お片づけを始めましょう」(中略)という約束があります。子どもは、その時間に終わることができるように活動を選んだり、スピードをあげたりして、しだいに自分で社会的ルールにしたがうセンスを身につけていきます。

相良敦子「お母さんの「発見 モンテッソーリ教育で学ぶ子どもの見方・たすけ方」2013, 文芸春秋

社会的ルールや生活リズムを身に着けてもらうためにも、そろそろ、子どもに時計の読み方を教えたい――。でも、秒針がないもの、数字が書かれていないもの、デジタルのものなど時計のデザインはさまざまで、子どもに時計の読み方を教えるには不向きのように思われます。

そんなときにおすすめなのが、子どもが読むことを目的として作られた知育時計です。100均などでも、知育時計が低価格で販売されていますので、実際に使って、使い勝手をチェックしてみました。

100均の知育時計を比較してみた!

セリア「がくしゅう時計」

セリアの「がくしゅう時計」(110円)は、紙製。青、黄、オレンジ、白のぱきっとしたカラーリングで、子どもの目をひきます。縦横約24.5cmとおおぶりで、家庭用の壁掛け時計のようなサイズ感。長針と短針が矢印の形で、どの時刻をしているのかがわかりやすいのがいいですね。

針はぐるぐるとまわせますが、長針と短針が連動していないため、長針がひとまわりすると1時間経過するという事実がなかなかわかりづらいかもしれません。また、文字盤には時間の単位を示す1~12の数字が配されているだけなので、分の単位を伝えることができないのが「うーん…」です。。。

ダイソー・ワッツ・キャンドゥ「いまなんじかな?」

ダイソーやワッツ(ミーツ、シルク)などで販売されている知育時計「今何時かな?時計と遊ぼう」「いまなんじかな?」は、高さ10cmほどで、子どもでも持ちやすいサイズ感。色は、赤と青の2種類(筆者が購入した店舗の購入当時の情報です)が用意されており、動物のかわいらしいイラストも配されています。いちばんの魅力は、「何時、何分」がすぐにわかるような文字盤を採用していること。外側の1~60の数字で、60分=1時間ということが理解しやすいんです。また、例えば1から2に短針が移動する途中は針が何時をさしているかが子どもにはわかりにくいですが、時間帯が色分けされているので、時計が示しているのは何時台なのかがすぐにわかりますね。

ただ、実際に使ってみると少し使いづらい点も出てきました。分をさししめす長針はぐるぐるとまわしやすいのですが、時間をしめす短針は、幼い子どもの手ではややまわしにくそうでした。また、セリアのものと同様、長針と短針は連動していません。いちばん気になったのは、文字盤が紙のような素材でぺこぺこと凹んでしまうこと。110円なので致し方ないとはいえ、一番だいじな文字盤に凹凸ができて表面が光の反射で見えづらいのはマイナス点でした。

次回は、セリアの「がくしゅう時計」を+110円で改造して長針と短針を連動させ、さらには本物の時計として使えるようにするリメイク術を紹介します♪

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