3歳ごろから娘が楽しそうに読み始めた絵本「さんすうだいすき 第1巻 どちらがおおきい?」。
「いちばんおおきいのはどれ?」
「いちばんちいさいのはどれ?」
「大きい順にならべて」
といった具合に、ものの大きさや長さ、深さを視覚的に判断して遊べるものです。
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「ピンクタワー」や「赤い棒」といったモンテッソーリの感覚教具にも、こうした「グレーディング(段階付け)」の性質があります。
長さの棒(赤い棒)は10cmずつ長さの異なるシンプルな10本の棒からなる感覚教具。赤(青の場合もあるそう)で色を統一されており、長さを視覚的に判断する助けになります。
モンテッソーリの感覚教具「長さの棒」をホームセンター&100均の材料で手作りしてみた
通販などでも購入できますが、ちょうどよさそうな木の角棒を見つけたので今回は自作してみました。購入したのは、ホームセンターで売っていたヒノキの角材。サイズ18×18×600mmのものを5本用意しました。
実は、角材は一部の100均でも買うことができます。…が、問題は、10本の棒の長さがすべて違うため、木材の長さをカットする作業が必要な点。自分ではとてもきれいにカットできる自信がなかったので、カットサービスが利用できるホームセンターのものを選びました。
ホームセンターでは、下の図のように6か所カットしてもらいました。本来の「長さの棒」は10cmずつ長さの異なる10本の棒からなりますが、今回は1/2縮尺(5cm差)にしています。
ちなみに、左がカットサービスで切ってもらったもの。右が、私が100均(セリア)で購入したのこぎりを使ってカットしたもの。自分で切ったものは、断面がゴツゴツしていますが、ホームセンターでカットしてもらったものは表面が美しく触り心地もよかったです。
というわけで、カットしてもらって持ち帰ったものがコチラ!
すでにこの時点で、なんとなく形になってきました。
あとは赤に塗るだけです。はじめは絵の具で塗ってニスで仕上げようかと思っていましたが、塗って、乾かして…の作業を想像すると「うーん、面倒!」となり、今回はダイソーで買った赤のマスキングテープを貼ることに。くるくると巻きつけるのではなく、それぞれの棒と同じ長さに切ったマスキングテープを、重ならないように丁寧に貼っていきました。
そして完成したのがコチラです。やってみるとなかなか面倒な作業でしたが、絵の具のように塗りムラがないので、きれいにカラーリングできた気がします。マスキングテープは1巻では足りず、もう1巻買い足して完成させました。
とはいえ、カット代含めても材料費は1000円以下。かなり安く抑えられたので満足です。
娘を見ている限り、使い心地も上々の様子。ただし、下の子が持つと振り回して危ないので棚の高いところに置いています。小さなお子さんがいらっしゃるご家庭でもし作られる場合は注意してくださいね。
「長い」「短い」…と比較しながら、長さを感覚的に理解するのに役立ってくれているように思います。