【100均でモンテッソーリ】金ビーズを手作りしてみたら…/メリット・デメリット【作り方解説&失敗例】

10進法の紹介に使うモンテッソーリの金ビーズ。

紡錘棒や赤い棒、赤い玉で0から10までの数字をある程度理解できたら、次に知るのは当然ながらこれに連なる「11」「12」「13」…といった数字なのだろうと以前の私は思っていました。しかし、モンテッソーリの算数教育では10から11へとつづく連続数ではなく、「100」「1000」という大きな位を先に紹介します。この紹介に使われるのが、モンテッソーリの教具のなかでもとにかく素晴らしいと思わずはいられない「金ビーズ」。順に並べてみましょう。右から「1」「10」「100」「1000」個の金ビーズ。言わずも...
【モンテッソーリ】金ビーズと十進法【算数教育】 - おうちdeモンテ

とても魅力的な教具ですが、なかなかいいお値段がします。。

モンテッソーリの金ビーズを手作りしてみよう

100均のアクアビーズ編

もっと気軽に導入することはできないものか……と考えたときにはじめに思いついたのがアクアビーズでした。アクアビーズは水でくっつく特殊なビーズで、100均でも類似商品が売られています。というわけで買ってきたのがダイソーのコレ。

ダイソー「水でくっつくビーズ」とプレートセット(別売)。

複数色が混ざっているのでまずは黄色だけを取り出し、10個ずつ並べて付属のスプレーで水をシュッシュ!

しっかり乾燥させると…

10のビーズの完成です。ただし個人的にコレは失敗でした。というのも、本物の金ビーズのようにワイヤーが芯に入っているわけではないので、持つとふにゃふにゃしてしまうのです。また、接着力が弱いので何度か使うとぽろっと取れてしまいました。プレートの並びがななめになっているので100のビーズも作りづらいですし、なにより粒が小さいので数えにくいという欠点が。。

というわけで切り替えて別の方法に挑戦です♪

アイロンビーズでも作ってみました

次に買ってきたのはこダイソーのアイロンビーズ。

確か、全部で4パックか5パック使ったと思います

こちらも色が混ざっているので、まずは色を分ける作業からはじめます。口に入れる心配の少ないお子さんであれば、ソーティング(分類)のお仕事として手伝ってもらってもいいかもしれません。

2色入っているのを選り分けて…

別々にしておくとあとで作業がしやすいです。これを、別売の専用プレートに並べます。

100のビーズ(並べるのが地味に面倒でした^^:)。

10のビーズ。

これは失敗例。手前の方はアイロンの熱が伝わりすぎて、粒がつぶれてしまいました。

ビーズが溶けすぎると数が数えられないので、シートの上からくるくると動かしながら全体に軽くアイロンをかけ接着させていきます。

1000のビーズは、100のビーズをはじめに10個作ってからこれを積み上げてくっつけます。

最終的に立方体になるのですが、中身は見えないので、8枚は内部に余ったオレンジ色のビーズを活用しました。これを積み上げて残りの2枚(黄色オンリーのもの)ではさむと…

立方体になりました。想定どおり、オレンジ色のビーズは外側からは見えません。これをセロハンテープでぐるぐる巻いて形を整えます。そしてセロハンテープを巻いていない側面にシートをのせてアイロンがけをし、接着できたらテープをはずして残りの2面も同様に接着させます。これで1000のビーズのできあがりです。

1000のビーズは作るのが大変なので、同じサイズのものを厚紙でも作りました。(疲れて途中で諦めていますが)数がわかりやすいように表面に小さな黄色のシールを貼っています。とても大変なのでペンで丸を書き込む方が早いかもしれません。これをいくつか作っておけば、1000、2000、3000……とさらに大きな数も数えられますね。

これで、アイロンブロックで作った金ビーズの完成です♪

実際の金ビーズと並べてみると、アイロンビーズで作ったものの方がひとまわりかふたまわり小さいです。また、1000のビーズのずっしりした重さまでは再現することができませんでした。また、連続数を紹介するのには色ビーズというカラフルな色のビーズを使っていきますが、これとビーズの大きさを揃えることができないのも手作りのデメリットといえます。

とはいえ、少し労力がかかりますが1000円以下で作れてしまうのは魅力的。もし、手作りしてみようと考えられている方は参考にしてみてくださいね。